画面中央の水平のストリップに使用できるすべてのモジュレーションソースが表示され、
使用しているソースの動作状況をアニメーションで表示します。

各ソースの表示色はその下のタブと同じカラーコードになっており、
エンベロープやLFOなどのモジュレーションソースのノブ類を見つけやすくなっています。

モジュレーションルーティングの設定方法は?
2通りあります。
センターストリップ (モジュレーションオーバービューと呼びます) からソースを選択し、
ターゲットにしたいパラメーターノブの外周部分にドラッグします。
または、ターゲットパラメーターにマウスオーバーすると表示される+サインをクリックして、
ソースの下に表示されるスライダーでプラスまたはマイナスのモジュレーション量を設定する方法もあります。
もちろん、1つのターゲットを複数のソースでモジュレーションをかけたり、1つのソースで複数のターゲットもモジュレーションをかけることもできます。
Keyboardタブにはどんなモジュレーションソースがありますか?
キーボード自体 (これも技術的にはモジュレーションソースなのですが) 以外には、ピッチベンドとモジュレーションホイールがあります。
ピッチベンドレンジのアップとダウンは個別に設定できます。
例えば、アップ方向は2半音程度にレンジを小さくし、
ダウン方法のレンジはギターの急降下爆撃アーミングのようにオクターブ (あるいは2とか3オクターブとか) に設定することもできます。

3つあります。
エンベロープ1は常時VCAに接続されていますが、別のターゲットにモジュレーションをかけることもできます。
エンベロープ2と3は自由にアサインできます。

エンベロープでの特別な機能は?
ADRモードの場合、エンベロープをトリガーすると全行程を設定通りに進行します。
キーボードから手を放してもエンベロープはリリースにジャンプしません。
LFOはいくつありますか?
3つあります。すべて自由にアサインできます。

LFOにはどんな波形がありますか?
Waveformノブでサイン波、三角波、矩形波、サンプル&ホールドの間を連続可変します。
LFOはテンポに同期できる?
できます。
Rateノブの下のドロップダウンメニューからBinary (通常のタイミング)、Dotted (付点)、Triplet (3連符) が選べ、
ノブで音価 (8分音符や4分音符など) を設定できます。
テンポに同期しない設定にもでき、その場合はHertz (Hz) 単位の表示になります。

Reset SourceとUnipolarとは?
LFOの周期を先頭にリセットするソースを16種類の中から選択でき、
このソースには3タイプのキーボードトリガリングモードも入っています。
また、フリーランニングモードにもセットできます。
Unipolarモードでは波形自体はそのままですが、波形のプラス部分のみを使います。
モジュレーションオーバービュー (センターストリップ) でマイナスのモジュレーション量に設定するといったことにより、
LFOの実際の効果にオフセットをかけることができます。
LFOとエンベロープの間に赤ちゃんが生まれ、その子が超能力を身につけていたとしたらどうでしょう。それが、Pigmentsのファンクションです。
基本的にはブレイクポイントを数多く設定でき、ブレイクポイント間のカーブを調整でき、そうしてできた線上に値が進行していくといったものです。
ファンクションはエンベロープとしてもLFOとしても動作し、3つの信仰モードがあります。

ファンクションは音楽的にはどんな役割がありますか?
どんなことでも考えられます。
例えばステップシーケンサーのスタイルで任意のパラメーターにモジュレーションをかけるものからギターのストラミングまで、
色々な音楽的用途を提案するファクトリーファンクションプリセットが入っています。
気に入ったファンクションができましたら、ユーザープリセットにセーブできます。
プレイモードとは?
各ファンクションには3通りの動作モードがあります。
- One-Shot:ゲートソースでトリガーされると1行程だけ進行します。
- Loop:ゲートソースでリスタートされるまでループし続けます。
- Run:ゲートソースに関係なくフリーランニングします。

Gate Sourceメニューでファンクションを先頭からリスタートさせるソースを選択できます。

ファンクションはテンポ同期できますか?
できます。
LFOと同じように音符単位で同期するスピードを設定でき、Binary (通常音符)、Triplet (3連符)、Dotted (付点) の各オプションも設定できます。
テンポに同期しないHertz (Hz) 単位の固定周期にも設定できます。

ファンクションドローモードではどんなことができますか?
マウスを動かしてファンクションをクイックに作成できます。
Draw Line、Draw Ramp、Draw Sawのドローイングモードがあります。
ドローイングしてから個々のブレイクポイントやカーブに戻って好きなように調整できます。
また、直近のグリッドラインにブレイクポイントをスナップできるMagnetizeモードもあり、
リズムに合ったファンクションを作成するのに便利です。

3つのランダムジェネレーターがあり、Pigmentsのモジュレーションにコントロール可能なカオス的要素を付け足すことができます。
各ジェネレーターはTuring (チューリング)、Sample & Hold (サンプル&ホールド)、Binary (バイナリ) の3モデルのいずれかにセットできます。
他のモジュレーションソースと同様にテンポ同期が可能です。

チューリングというのは有名な数学者のアラン・チューリングのことですか?
そうです。第2時世界大戦中に"Enigma"で作られた暗号の解読に成功した科学者です。
この仕組みを数学的に理解するにはチューリングのような人になる必要がありますが、基本的にはリピートするサイクルの長さを設定し、
Flipパラメーターでサイクルの次のステップが前のステップの鏡像になる確率を設定します。
つまり、0%と100%は完全に予測可能で50%は完全にランダムになります。
このように、規律がありつつも自由な精神は持っているのです ── チューリング氏のように。
Sample & Holdとは?
アナログシンセの世界では、サンプル&ホールドは電圧変化の一瞬をスナップショットのように捉え、
捉えた電圧をつなぎ合わせて一連のコントロール信号として利用するというものです。
昔のSF映画やプログレッシブロックで聴かれる"コンピュータが考えている"ときのピコピコ音がそれです。
PigmentsのS&HジェネレーターはRiseとFallタイムの設定ができ、
各スナップショットにアタックとリリースタイムを付けることができます。
サンプル&ホールドは何でスナップショットを撮るのですか?
Sourceメニューにある27種類のソースから選択できます。

バイナリジェネレーターの役割は?
1か0の2つの値のどちらかを出力するものですが、出力値が1になる確率を設定できます。
(これによるモジュレーションのターゲットでの効果は、センターストリップで設定したモジュレーション量がスケーリングされるという形で表れます。)
また前の出力結果と同じ結果を連続して出力する確率のCorrelation (相関性) も設定できます。
ランダムジェネレーター以外の機能は?
他のセクションにもありますようにテンポ同期ができます。
ジェネレーターをリスタートさせるトリガーソースも設定できます。
サンプル&ホールドでのリスタートはスナップショットを撮るタイミングという意味です。

Combinateタブでは2つのモジュレーションソースを組み合わせる方法が無数にあり、その結果をモジュレーションソースとして利用できます。

2つのソースを組み合わせる方法は?
簡単に言えば、1つのソースで別のソースにモジュレーションをかけるということになります。
まず、3つのコンビネーターのいずれかでSourceから1つを選びます。これがモジュレーションをかけられる側になります。

次にModから1つを選びます。これがモジュレーションをかける側になります。

それからTypeを選択します。これはModがSourceをどんな数学的方法でモジュレーションをかけるかを決めるものです。

それでどんな結果に?
色々な結果になります。
センターストリップのコンビネーターのいずれかへの入力がどのようになるかはアニメーションで表示されます。
その結果でアサインしたターゲットパラメーターにモジュレーションをかけます。
以下の例ではFunction 2をLFO3でMultiplyプロセスを使って変化させており、その結果が波形の随所に表れています。
コンビネーターの特殊なプロセスの1つにRemapというのがあります。
Modセレクターを使用する代わりに、左側に表示される"ミニファンクション"でSourceを変化させます。
ブレイクポイントの追加や移動とカーブの調整はこの左側の画面で行なえます。