PigmentsのSampleエンジンは、洗練されたエディットツールを豊富に内蔵したパワフルなハードウェアサンプラーのようなものです。
さらに、その先を行くグラニュラーシンセシスモードも内蔵しています。
はい。スロットが6つあり、そこに色々なサンプルをロードして、それらを使ったマッピングができます。
Sampleエンジンには内蔵ブラウザがあり、そこでPigments 3で追加された90種類の新規サンプルのフォルダをはじめ、豊富なカテゴリーに分類されたサンプルを選択できます。
できます。サンプルブラウザにはそのための"Imported"フォルダがあります。
16ビットまたは24ビット、44.1〜192kHzのWAVかAIFF形式のファイルに対応しています。
ロードできるサンプルの長さの制限は、お使いのコンピュータのRAM容量だけです。
サンプルはワンショットまたはループにすることができます。マーカーをドラッグしてサンプル全体のトリムとループポイントを調整でき、VCAエンベロープがリリースステージに入ったときにもループを継続させる設定にすることもできます。
どのサンプルを発音させるかは、6タイプのマッピングモードでコントロールします:
- Single:選択したスロットのサンプルが発音します。
- Key Map:使用しているスロット数に応じて各スロットをキーボードの別々の音域に自動でアサインします。
- Key/Velo Map:キーマップにベロシティクロスポイントを追加し、サンプルが切り替わるベロシティ値を調整できます。
- Sample Pick:ノブで発音するサンプルを選択します。このノブにモジュレーションをかけることも可能です。
- Round Robin:ノートオンのたびに発音するスロットを1〜6の順番に切り替えます。
Round robinマッピングは、ドラムやアコースティックギターなどのような減衰音での不自然な"マシンガン効果"を回避するために、似ているようで異なるサンプルを各スロットに入れたときに効果的です。
グラニュラーシンセシスは、サンプルをグレインと呼ばれる非常に短い時間単位にスライスし、そのスライスをノンリニアな順番で再生させる方式です。
グレインのサイズ、ピッチ、エンベロープシェイプのほか、グレインの密度や再生動作の色々な条件をコントロールできます。
これにより、元のサンプルからかけ離れた異世界のような、小さな生き物の群れが動くようなサウンドを作ることができます。
ユニゾン機能のオプションは同じですが、Sampleエンジンでのユニゾンは、Shaperセクションにある4タイプの加工モードの1つとして扱われます。
他の3タイプは次の通りです:
- Resonator:6つのバンドパスフィルターがパラレルで入っており、共鳴音を作り出します。
- BitCrush:サンプリングレートとビットデプスを低下させ、ローファイサウンドにします。
- Modulation:Modulatorオシレーターと組み合わせて使用し、FMやリングモジュレーションを行います。
このセクションは内蔵モジュレーションオシレーターで、上述のShaperセクションのModulationのFMソースになります。
Modulatorには色々な波形とノイズオプションがあります。Volumeノブを上げるとサンプルと一緒に発音するもう1つのオシレーターやノイズソースとして使用でき、同時にサンプルをFM変調させることができます。
他のエンジンと同様で、フィルター1と2に送るバランスを自由に調整できます。