Utilityエンジンは、2系統の"ノイズ"ソースと1系統のバーチャルアナログオシレーターが入った補助的なエンジンです。
2つのメインエンジンをすでに使っていても使用できるからで、音の厚みやメインエンジンとは違った音源方式をプラスできるメリットもあります。
そんなUtilityエンジンはいつでも使える便利なエンジンなのです!
それは、アナログシンセ風のノイズよりも多くのことができるからです。
Utilityエンジンの"ノイズ"ソースは、実は小さなサンプルプレイヤーで、インダストリアルノイズや自然音、レコードやテープのノイズなど、色々な雰囲気作りのための豊富なサンプルが入っています。
"ノイズ"はワンショットでもループモードでも使用でき、キーボードの音程に追随させることもさせないことも、チューニングの調整もできます。
Sampleエンジンと同様、内蔵ブラウザがあり、そこでノイズサンプルを選択できます。ただし、Sampleエンジンとは異なり、使用できるサンプルはファクトリーサンプルのみで、オリジナルのサンプルファイルはインポートできません。
2系統のノイズソースにはそれぞれフィルターがありますので、ノイズの質感調整にメインのフィルターが犠牲になりません。
このフィルターはローパスからハイパスまで連続可変します。ノブが12時の位置でバンドパスフィルターとして機能します。
サンプルのスタート位置をノートオンのたびにリトリガーさせる (Key) か、微妙にランダム化させる (Random) かを選択できます。
Randomにセットし、キートラッキングをオフにしてサンプルをポリフォニックで発音させたときには、フランジング効果を回避するように動作します。
Oscillatorセクションは、シンプルなバーチャルアナログオシレーターで、サイン波、三角波、ノコギリ波、ランプ波、矩形波の各波形が入っています。
三角波と矩形波はパルス幅の調整ができ、Pigmentsの他のパラメーターと同様、パルス幅 (Pulse Width) もモジュレーションのターゲットにできます。
Utilityエンジンのオシレーターはサブオシレーター用途に最適ですが、上下36半音 (3オクターブ) でピッチレンジの調整ができますので、幅広く使用できます。
もちろんあります。
QアイコンをクリックするとModクォンタイズがオンになり、えんぴつアイコンをクリックするとミニキーボードが表示され、そこでスケールを設定できます。
このとき、オシレーターのコースピッチにモジュレーションがかかっている場合は、モジュレーションされた音程に対してModクォンタイズが適用されます。