AudioFuse X8 OUT は、ワールドクラスの D/A コンバーターを搭載し、8系統のバランス接続が可能な6.35mm TRS ジャックのアナログオーディオ出力を装備したハーフラックサイズのアウトプット拡張ユニットです。インプットには2系統のトスリンク・オプティカル端子を装備し、24ビットの解像度、最高96kHzのサンプルレートの ADAT デジタルオーディオ規格のオーディオ信号を入力でき、ADAT 出力端子を装備したオーディオインターフェイスからのオーディオデータを接続できます。
これらの機能に加え、AudioFuse X8 OUT は ADAT コネクターや ターミネーション・スイッチ付きの BNC ワードクロック入力も使用できます。これにより AudioFuse X8 OUT をお使いのオーディオインターフェイスとダイレクトに同期させたり、ワードクロックを使用して AudioFuse X8 OUT を大規模なデジタルオーディオ・システムに組み込むことができます。
AudioFuse X8 OUT は便利なハーフラックサイズを採用し、ラックイヤーとユニット接続プレートを1つずつ付属しています。これらは、AudioFuse X8 OUT をデスクトップユニットとして使用する際には邪魔にならず、2台目の AudioFuse X8 OUT や8チャンネル ラインレベル to ADAT の A/D コンバーターユニットの AudioFuse X8 IN と組み合わせて使用する際には、これらを使用して2台を接続し、1台の1Uサイズ機器としてラックマウントすることができます。
セットアップが簡単でシームレスに使用できる AudioFuse X8 OUT は、オーディオインターフェイスのアナログアウトを拡張する最も簡単な方法です。これで、複数セットのモニタースピーカーを接続したり、それらを駆使してサラウンドミックスを楽しむこともできます!
ライン出力 (DC カプリング) | |
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タイプ | バランス (TRS)、アンバランス (TS) |
最大出力レベル | +24dBu |
周波数特性 (D/A) 20Hz 〜 20kHz | ±0.04dB |
ダイナミックレンジ | 120.5dB (A-weighted) |
THD+N | –105dB (A-weighted) |
出力インピーダンス | 240Ω (バランス)、120Ω (アンバランス) |
クロック | |
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対応サンプルレート | 44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz |
パワーサプライ | |
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コネクタータイプ | IEC 60320 C14 |
電源入力 | AC100V 〜 240V、50/60Hz |
電源出力 | DC15V、2.0A、30W |
ハードウェアのセットアップが終わりましたら、次は Arturia ウェブサイトでの 製品登録 です。
本体に同梱されている説明に従って、Arturia ウェブサイトにログインし、製品登録を行います。このとき、本体底部に記載されているシリアルナンバーとアンロックコードが必要になります。
また、AudioFuse X8 の Start ページに直接アクセスして、表示される指示に従って作業を進めることもできます。
AudioFuse X8 OUT の製品登録が完了すると、Arturia Creative Suite からの以下の ソフトウェアエフェクト
や Analog Lab Intro をダウンロードできるようになります。











AudioFuse X8 OUT の本体底部にはくぼみが2箇所あり、1つにはオレンジ色のラックイヤーが、もう1つには四角形の接続プレートがあり、そのそれぞれに専用の取り付けネジが2つあります。
Note
接続プレートにはネジ穴が4つありますが、付属ネジは2つだけです。残りのネジ2つは、もう1台に付属されているものをお使いください。
Note
付属ネジは、それぞれの用途に合ったサイズのものです。他のネジはご使用になれません。また、取り付けの際は本機がラックから落ちてしまうようなことがないよう、この FAQ の記載に従い、十分にご注意の上取り付けてください。
ラックイヤーと接続プレートを上図のように取り付けることで、AudioFuse X8 OUT ともう1台の X8 OUT、または X8 IN をラックに収めることができるようになります。
Note
AudioFuse X8 のペアをラックに収める際には、その上または下にスペースを取り、放熱しやすいようにしてください。
SMUX (サンプル・マルチプレクシング、S/MUX と表記されることもよくあります) は、ADAT オプティカルオーディオ仕様のサブセットで、チャンネル数を犠牲にすることで、ADAT 接続がより高いサンプルレートでデータを伝送できるようにするものです。
1つの ADAT 接続では、24ビット、44.1kHz または 48kHz のオーディオデータを8チャンネル分伝送できます。SMUX を使用すると、同じ接続でサンプルレートが 96kHz までの場合は4チャンネル分、192kHz までの場合は2チャンネル分のオーディオデータを伝送できます。
Note
AudioFuse X8 OUT (または X8 IN) で使用できる最高サンプルレートは 96kHz です。それ以上のレートのオーディオデータを入力した場合、ADAT LED が点滅してそのクロックは使用できないことを表示します。
AudioFuse X8 OUT の ADAT インプットは、一般的な ADAT オーディオデータの場合は1つのポートで8チャンネル分のデータを、ADAT SMUX の場合は2つのポートで8チャンネル分のデータを入力できます。SMUX を使用した場合はリアパネルに表示されている通り、チャンネル1-4を1つ目のポートで、チャンネル5-8を2つ目のポートで入力します。
入力したシンク信号のタイプに応じて、ADAT または ADAT SMUX LED のどちらかが点灯します。この判別は、AudioFuse X8 OUT が自動的に行います。
一部のサードパーティ製デジタル機器では、接続したときに SMUX に自動的に設定するための正しい情報を送出しないものもあります。
そのような場合、SYNC ボタンを長押しすることで強制的に SMUX クロックを AudioFuse X8 OUT に認識させることができます。
強制的に SMUX モードにした場合、ADAT と ADAT SMUX LED の両方が点灯します。
Note
SYNC ボタンを短く押すと、SMUX モードが強制的に解除されます。