VCO Syncスイッチは、VCO-1とVCO-2セクションの下にあります。このパラメーターで、片方のオシレーターの波形サイクルをもう片方のオシレーターの波形サイクルに強制的に同期させるハードシンクがかかります。
スイッチの左右のポジション (VCO-1, VCO-2) でスレーブにするVCOを選択します (マスターはその反対側になります)。スイッチをセンターポジションにすると、ハードシンクがオフになります。
ティップス:
スイッチの左右のポジション (VCO-1, VCO-2) でスレーブにするVCOを選択します (マスターはその反対側になります)。スイッチをセンターポジションにすると、ハードシンクがオフになります。
ティップス:
- スレーブVCOのピッチがマスターVCOのピッチよりも低いと、ハードシンクの効果がかかりません。
- VCO Modulatorのパラメーターで、スレーブVCOのピッチにモジュレーションをかけると、ハードシンクの音色が変化します。この場合、スレーブに選択したVCOと同じVCOのピッチにモジュレーションをかけます (スレーブがVCO-2のときはVCO ModulatorのスイッチをVCO-2にセットします)。
- クロスモジュレーション (別名FM) を使うと、VCO-2でVCO-1のピッチにモジュレーションがかかります。VCO-1がVCO-2にシンクしている場合、クロスモジュレーションでさらに音色が変化しますが、ピッチが狂うことはありません。
このセクションでJUP-8 V4のボイスアロケーション (ボイスの割り振り) を設定します。4つのモードがあり、そのいずれかを選択できます。
ユニゾンには2つの動作モードがあり、ロワーツールバーの設定で動作モードを切り替えることができます:
ティップス:
- Solo
- Unison Mode
ユニゾンには2つの動作モードがあり、ロワーツールバーの設定で動作モードを切り替えることができます:
- Unison Classic
- Unison Mono (2-8)
- Poly 1
- Poly 2
ティップス:
- ボイスアロケーションをPoly 1かPoly 2にセットした場合、アルペジエイターで発音するノートの1つ1つでボイスが切り替わります。Voice Dispersionの設定を高くすると、各ボイスでの音のバラつきがより顕著になります。
メインパネル左側にあるPan Spreadノブを使用するとオートパンニング機能がオンになり、ノブでパンニングの広がりを調整できます。
最初に弾いたノートはセンターに定位し、それ以降新しくノートを弾くたびに左、右、左、右とボイスが定位します。
この機能による効果をチェックするには、アルペジエイターをオンにして、コードを押さえながらPan Spreadノブを回してみてください。
最初に弾いたノートはセンターに定位し、それ以降新しくノートを弾くたびに左、右、左、右とボイスが定位します。
この機能による効果をチェックするには、アルペジエイターをオンにして、コードを押さえながらPan Spreadノブを回してみてください。
アルペジエイターセクションは、メインパネルの右側にあります。このセクションには、ON/OFFスイッチ、4つのレンジ (オレンジのボタン)、7つのモード (赤いボタン)、Hz/Syncスイッチ、Rateノブがあります。
ON/OFF
アルペジエイターのオン/オフを切り替えます。
Ranges
Mode
Hz/Sync
アルペジエイターのテンポをDAWのテンポに同期させる (= Sync) か、フリーランニング (= Hz) にするかを選択します。
アルペジエイターのテンポを調整します (Hz/Syncスイッチの状態で設定値の単位が変わります)。
ON/OFF
アルペジエイターのオン/オフを切り替えます。
Ranges
キーボードを弾いたのと同じオクターブでアルペジオ演奏をします。 | |
最初の周回ではキーボードで弾いたのと同じオクターブでアルペジオ演奏をし、2周目ではその1オクターブ上で演奏します。 | |
最初の周回では同じオクターブ、2周目では1オクターブ上、3周目では2オクターブ上でアルペジオ演奏をします。 | |
最初の周回では同じオクターブ、2周目では1オクターブ上、3周目では2オクターブ上、4周目では3オクターブ上でアルペジオ演奏をします。 |
Mode
発音するノート | ||
押さえたコードの最低音から最高音に向かって演奏します。 | ||
最高音から最低音に向かって演奏します。 | ||
ノートを押さえた順番で演奏します。 | ||
ノートを押さえたのと逆の順番で演奏します。 | ||
Up -> Downを繰り返し、最高音と最低音を2回連打します。 | ||
Up -> Downを繰り返しますが、最高音と最低音は連打しません。 | ||
ランダムな順番に演奏します。 |
Hz/Sync
アルペジエイターのテンポをDAWのテンポに同期させる (= Sync) か、フリーランニング (= Hz) にするかを選択します。
アルペジエイターのテンポを調整します (Hz/Syncスイッチの状態で設定値の単位が変わります)。
ボイス間の特性のバラつきを設定します。この機能で、アナログ電子パーツ自体のバラつきや経年劣化した状態を再現できます。
Voice Dispersionセクションは、メインパネル中央のLCDのすぐ左にあります。
ファクトリーセッティングが3つあり、ボタンの1、2、3の順でそれぞれ、バラつきがわずかな状態、バラつきが多少出る状態、バラつきがかなりある状態を選択できます。また、Customを選択したときは、このセクションの下に表示されるトリマーで各要素のバラつきを手動で設定できます。各トリマーで、以下のパラメーターのボイス間のバラつきを設定できます。
ティップス:
Voice Dispersionセクションは、メインパネル中央のLCDのすぐ左にあります。
ファクトリーセッティングが3つあり、ボタンの1、2、3の順でそれぞれ、バラつきがわずかな状態、バラつきが多少出る状態、バラつきがかなりある状態を選択できます。また、Customを選択したときは、このセクションの下に表示されるトリマーで各要素のバラつきを手動で設定できます。各トリマーで、以下のパラメーターのボイス間のバラつきを設定できます。
バラつきを調整するパラメーター | |
オシレーターのピッチ | |
オシレーターのパルス幅 | |
エンベロープの各パラメーター | |
フィルターのカットオフ | |
フィルターのレゾナンス | |
ボイスモジュレーションの深さ |
ティップス:
- London Squareのプリセットを選択し、アルペジエイターで演奏しながら、PITCHとPWのトリマーを回してみてください。
- バラつきのレベルを高く設定し、エンベロープがゆっくり変化し、フィルターが徐々に開いていくパッド音色を作り、レゾナンスとPan Spreadを多少つけた状態で演奏すると、音色やエンベロープのタイミングにバラつきのある音がステレオで広がります。
アドバンストパネルには、JUP-8 V4の音作りの可能性をさらに広げる各種ユーティリティやエフェクトが入っています。アッパーツールバーの右端にあるAdvancedボタンをクリックするとアドバンストパネルが開きます。このパネルの中には、4つのメインタブがあり、それぞれにバイパスボタンがあります。
LFO 2とLFO 3は、Cycle/Singleモード切り替えにより通常のLFOとしても、エンベロープとしても使用でき、JUP-8 V4のほぼすべてのパラメーターにアサインすることができます。デスティネーション (Dest 1, Dest 2) を設定して、音を出しながらLFOによるモジュレーション効果を試してみてください。
ティップス:
LFO 2とLFO 3は、Cycle/Singleモード切り替えにより通常のLFOとしても、エンベロープとしても使用でき、JUP-8 V4のほぼすべてのパラメーターにアサインすることができます。デスティネーション (Dest 1, Dest 2) を設定して、音を出しながらLFOによるモジュレーション効果を試してみてください。
ティップス:
- Polyボタンをオンにすると、ボイスごとにLFOの効果がかかります。ビブラートやフィルタースウィープ、エンベロープのタイムパラメーターのモジュレーションに効果的です。
- LFOをエンベロープとして使用するには、LFOをSingleモードにセットし、Unipolボタンをオンにし、Rate timeで長さを設定します。波形はノコギリ波にし、Warpパラメーターで波形をよりエクスポネンシャルな形に変形します。
- Rateパラメーターをもう1つのLFOでモジュレートすると、リズムが変化するエンベロープになります。
モジュレーションミキサーは、2つのモジュレーション信号を色々なモードで加工することができる機能です。
ミキサー画面の左側のスロット (イエロー) に1つ目のソース、右側のスロット (オレンジ) に2つ目のソースをセットします。選択したソースは、その下のミキサーディスプレイにそれぞれの色で表示されます。
中央のスロット (レッド) でミキサーの加工モードを選択し、その結果はミキサーディスプレイに赤い線で表示されます。その右のノブで、ソース2でソース1を加工するレベルを設定します。
ミキサーディスプレイの下には、3つのデスティネーションスロットがあり、モジュレーションミキサーでコントロールするパラメーターを選択できます。デスティネーションには、JUP-8 V4のほぼすべてのパラメーターを選択できます。
ミキサーで何ができる?
ミキサー画面の左側のスロット (イエロー) に1つ目のソース、右側のスロット (オレンジ) に2つ目のソースをセットします。選択したソースは、その下のミキサーディスプレイにそれぞれの色で表示されます。
中央のスロット (レッド) でミキサーの加工モードを選択し、その結果はミキサーディスプレイに赤い線で表示されます。その右のノブで、ソース2でソース1を加工するレベルを設定します。
ミキサーディスプレイの下には、3つのデスティネーションスロットがあり、モジュレーションミキサーでコントロールするパラメーターを選択できます。デスティネーションには、JUP-8 V4のほぼすべてのパラメーターを選択できます。
ミキサーで何ができる?
- 加工モードをMultiplyにセットすると、モジュレーション信号のサイドチェインができます。これにより、モジュレーションの深さにモジュレーションをかけることができます。
- ソースを1つだけ使用して、そのソース自身をMultiplyで加工すると、変化がより極端なモジュレーション信号にできます。
- 加工モードをMultiplyにセットして、エンベロープでデスティネーションにモジュレーションをかけます。ソース1にエンベロープを選択し、ミキサーのアマウントを0にセットします。
- 加工モードをLagにセットすると、ソースのモジュレーション信号をスムージングし、クリックのない信号に加工できます。
アドバンストパネルのシーケンサータブは便利なツールで、ノートシーケンサーとモジュレーションシーケンサーのセクションに分かれています。 この2つのシーケンサーは補完的な関係で、次のような共通パラメーターがあります:
シーケンサーの使い方:
シーケンサーのグリッド最上部の赤い三角マークをドラッグして、シーケンスの長さを1から32ステップの範囲で設定します。ノートとモジュレーションの各シーケンサーで別々の長さに設定できますが、長さが違っても両方とも動作します。
ノートシーケンサーはピッチのオフセットと演奏したノートの音色変化をコントロールします。単音やコードをステップごとにトランスポーズできます。シーケンサーのグリット内にあるスライダーをドラッグして各ステップのピッチオフセット量をセットします。Modシーケンサーでは、スライダーをドラッグしてモジュレーションの深さをセットします。
Triggerの行で各ステップのエンベロープのトリガー (赤)、サステイン (ピンク) のオン/オフを設定します。消灯しているグリッドはノートオフです。
アクセント用のエンベロープをトリガーするステップを設定します。ディケイとエンベロープアマウントのパラメーターはシーケンサーパネルの右側にあり、そこでエンベロープをエディットできます。
Glideの行でピッチのグライドを入れるステップを設定します。グライドタイムの設定はシーケンサーパネルの右側で行なえます。
Scaleメニューを使ってシーケンスを非破壊的にスケールに当てはめることができ、その下のOct Rangeメニューでオクターブの設定もできます。また、シーケンスを適用するオシレーターをVCO-1、VCO-2、または両方に設定できます。
ティップス:
シーケンサーのスピードをHz単位で調整したり、DAWのテンポに同期させることができます。 | |
2つのシーケンサーの相対的なスピード差を調整します。 | |
スウィングの量を設定します。 | |
シーケンサーの再生方向を設定します。 | |
各ステップの値をランダム化します。サイコロをドラッグする距離でランダム化の度合いが決まります。 | |
ノートオンでシーケンサーがリスタートするかどうかを設定します。 | |
シーケンスの内容を消去します。 |
シーケンサーの使い方:
シーケンサーのグリッド最上部の赤い三角マークをドラッグして、シーケンスの長さを1から32ステップの範囲で設定します。ノートとモジュレーションの各シーケンサーで別々の長さに設定できますが、長さが違っても両方とも動作します。
ノートシーケンサーはピッチのオフセットと演奏したノートの音色変化をコントロールします。単音やコードをステップごとにトランスポーズできます。シーケンサーのグリット内にあるスライダーをドラッグして各ステップのピッチオフセット量をセットします。Modシーケンサーでは、スライダーをドラッグしてモジュレーションの深さをセットします。
Triggerの行で各ステップのエンベロープのトリガー (赤)、サステイン (ピンク) のオン/オフを設定します。消灯しているグリッドはノートオフです。
アクセント用のエンベロープをトリガーするステップを設定します。ディケイとエンベロープアマウントのパラメーターはシーケンサーパネルの右側にあり、そこでエンベロープをエディットできます。
Glideの行でピッチのグライドを入れるステップを設定します。グライドタイムの設定はシーケンサーパネルの右側で行なえます。
Scaleメニューを使ってシーケンスを非破壊的にスケールに当てはめることができ、その下のOct Rangeメニューでオクターブの設定もできます。また、シーケンスを適用するオシレーターをVCO-1、VCO-2、または両方に設定できます。
ティップス:
- トリガーとアクセントを入力するだけでもリズムシーケンスを作成できます。
- アクセントが入っているシーケンスで、アクセントのディケイをオートメーションで上げていくようにすると、ブレイク前の盛り上げなどで面白い効果を作れます。
- ノートシーケンサーのパラメーターをステップごとにモジュレーションをかけることができ、シーケンスのグルーヴ調整に便利です。
- Mod Multiplierをいろいろな設定にしてノートシーケンサーとModシーケンサーの相対的なスピード差に変化をつけると、繰り返し感の少ないモジュレーションが作れます。
その他のご質問がありましたら こちらにご連絡ください.