今お使いのアルゴリズムにもよりますが、オペレーターは次のどちらかになっています:
- キャリア (音源)
- モジュレーター (他のオペレーターの周波数を変調するもの)
DX7では、オペレーター個々のエンベロープがそれぞれVCAのような働きをします。
このエンベロープは、0以外の設定値でエンベロープのサイクルを終えることができるという特徴があります。
この特徴は、モジュレーターとして使用する場合、エンベロープのサイクルが終わっていても、0以外の設定値で変調を維持できるため、非常に便利です。
ですがキャリアの場合は、VCAを開放したような状態になり、オペレーターの音が聴こえてしまいます。
例:下図をご覧ください。
このアルゴリズムでは、オペレーター1と3がキャリアです。(この2つが音源になります)
ところが、オペレーター3のエンベロープはレベルが0にならないカーブになっていますので、永遠に音が出続けてしまいます...
オリジナルのDX7は、最大同時発音数に達しても新しく弾いたノートにボイスを受け渡すことをしないという、かなり特殊なボイスアロケーション方法を採用しています。
DX7 Vでも、この動作を踏襲して再現しています。
プリセットの中には、ボイス数が少ないものもあります。
このことが気になるようでしたら、ボイス数の設定を高くすることで問題は解消します。
DX7:オリジナルのDX7と同じ4ポイント式エンベロープです。各ポイントでRateとLevelを設定できます。
DADSR:6ステージタイプのエンベロープです:
MSEG:最大16ポイントまで使用できるマルチセグメントのエンベロープで、スロープのカーブが調整でき、ループやテンポ同期も可能で、テンプレートも入っています。
- Rate = 時間
- Level = 振幅
DADSR:6ステージタイプのエンベロープです:
- ディレイ
- アタック
- ピーク
- ディケイ
- サステイン
- リリース
MSEG:最大16ポイントまで使用できるマルチセグメントのエンベロープで、スロープのカーブが調整でき、ループやテンポ同期も可能で、テンプレートも入っています。
注
- シンクがオンの場合、キーボード・レイトスケーリングは使用できません。
- エンベロープの最終ポイントにループエンドを設定することはできません。
デフォルト設定の場合、DX7では:
そのため、MODホイールが0の場合、次の操作をするまでLFO 2は効きません:
- MODホイールは、LFO 2のアマウントにアサインされています(そしてLFO 2はピッチにアサインされており、MODホイールでビブラートがかかる仕掛けになっています)。
そのため、MODホイールが0の場合、次の操作をするまでLFO 2は効きません:
- MODホイールを上げる。
- または、MODホイール -> LFO 2 Amountのアサインを解除する。
この場合、2つのことが考えられます。
- エンベロープの最終ポイントをループエンドに設定することはできません。
- オフになっているグリッドの範囲にループエンドを設定することはできません。
1. ループエンド
2. 有効なエンベロープ最終ポイント
3. グリッドの範囲外のポイント (無効)
その他のご質問がありましたら、 こちらへご連絡ください。