フランジャーはコーラスと似たエフェクトで、2つの同じ信号をミックスして作り出します。
片方の信号を非常に短いディレイで遅延させてそのディレイ タイムをLFOで変調させることで、コムフ ィルター (櫛形フィルター) を通したような特徴的なスウィープ効果を作り出しています。
LFOの周期を早くするとモジュレーション効果が強調されます。
先に触れました通り、原理はコーラスに似ていますが、ディレイタイムが非常 に短いため聴感上はコーラスのようなピッチの揺れは大きくありません。
1. パネル左側のボタン:
On/Offはバイパスボタンです。Mono/Stereoは2ポジションのスイッチで、 Stereoのときはプラグインがステレオ動作になります。Monoにすると入力信号が
Zero Crで"ゼロクロッシングモード"のオン/オフを切り替えます。 オンの場合はエフェクト音の位相を反転しドライ信号にわずかなディレイをかける"ゼロクロッシングエフェ クト"になります。その結果、エフェクト音のうねりがさらに強調されます。
2. Mix - Doppler
ドライ/ウェットのミックスバランスを調整します。デフォルト値は50%ですが、0% (ドライ信号のみ) から100% (ウェット信号のみ) まで調整できます。
3. Regen
ウェット信号(エフェクトがかかった信号) をインプットに再入力するレベル を調整して、特徴的なコムフィルター効果を作り出します。この効果はドライ信号 (エフェクトがかかっていない信号) とミックスすることで2つの音の間での位相の干渉により生じます。
4. Graphical Vu-meter
LEDスタイルのメーターです。色々なパラメーターで作成したモジュレーションの"動き"を表示します。5. Control Mode
3つのスイッチがあり、Manual, Env (エンベロープフォロワー)、Auto.複数を選択することもでき、その場合はそれぞれのモジュレーションソースが加算されます。
6. Manual
ディレイタイムを手動で設定 ディレイタイムを手動で設定. するモードです。ディレイタイムはファンクションジェネレーターで作成したモジュレーション信号でコントロールすることもできます。その場合、Manualノブの設定値にファンクションジェネレーターからのモジュレーション信号が加算されます。
7. ENV
オーディオ信号のエンベロープフォロワー. です。入力信号の音量変化に反応し、その変化でフランジャーをコントロールします。Thresholdノブでエンベロープフォロワーが 反応するレベルを設定します。
Decayノブは入力信号がスレッショルドレベルを下回ったときにモジュレーション信号のレベルがゼロになるまでの時間を設定します。
8. Ext env/Int env
エンベロープフォロワーのソースを選択します。Int Envの場合は入力信号がエンベロープフォロワーのソース信号になります。
L'Ext Envの場合は別トラックの信号をエンベロープフォロワーのソース信号に 使用できます。信号のルーティング方法はDAWによって異なります。
9. AUTO
フランジャーをLFOでコントロールするモードです。RateノブでLFOのスピードを調整し、Depth ノブでLFOの振幅 (うねりの深さ) を調整します。LFOのスピー ドはテンポ同期も可能で、テンポに合わせたフランジャーを作りたいときに便利です。
10 . Reverse Sweep O/P 2
モジュレーションのソース (LFO) に変化をつけることができるスイッチです。します。Reverseの状態で右チャンネルのスウィープ位相が反転
これにより、エフェクト自体の表情が変わると同時に、強烈なステレオ効果も生み出します。
1. 12dB/oct Hi Pass
このフィルターはウェット信号のみにかかります。ベースやキックのタイトな感じを残しておくために、ローエンド成分にはエフェクトをかけたくない場合もあります。
そこでウェット信号の低域成分をこのフィルターでカットし、高域成分にのみフランジャーをかけることができます。
2. Function Generator
ファンクションジェネレーターはステップ/パターンシーケンサーのようでもあり、エンベロー プやLFOのような動きもすれば、それらの中間的なものとしても使用できます。ファンクションジェネレーター自体はプラス軸のみのユニポーラですが、Amountをマイナス値 にも設定できますのでManualノブの値に対して加算も原産もできるようになっています。
この楽しい機能の詳細につきましては、ユーザーマニュアル をご参照ください。.
3. Auto Shape
このボタンはLFO (Autoモード) の波形切り替えスイッチです。オリジナル機では波形は三角波のみでした。
プラグインではその他にサイン波、矩形波、ランプ波、ノコギリ波も追加しました。
4. Stereo Offset
右チャンネルに一定のCVオフセットをかけます。これにより、ウェット信号のステレオの広がりを調整できます。
その他のご質問がありましたら こちらにご連絡ください。