ルックアヘッド機能は、現在再生しているポジションよりも先の部分のオーディオを解析する機能です。

この機能を使用することでより理想的なコンプレッションを作ることができます。
オーディオを'先読み'することで実際に再生する直前にその音量変化を予測した上でコンプレッションをかけ、タイムラグのないより完璧なダイナミクスコントロールが行なえます。
デメリットとしてはレイテンシーの発生や迫力が失われること、パンピングが目立つといったことが挙げられます。
'Look Ahead'ノブは0〜-5msの範囲で設定でき、その右には簡単にオフにできるON/OFFスイッチもあります。
これによりルックアヘッド機能をオフにしたいときにはレイテンシーを抑えることができます。
サイドチェインのソース切り替えに使用します。

サイドチェインは、コンプレッサーをコントロールする信号を指します。
Comp DIODE-609では、このソースをinternal (コンプレッションをかけるオーディオ信号/トラック) か、external (通常は別トラックのオーディオ信号) のどちらかに選択できます。
デフォルト設定では、このスイッチはinternalにセットされています。
externalにセットすることで別トラックのオーディオ (例えばキックやベースなど) の音量変化でコンプレッションをコントロールできるほか、いわゆる"パンピング"効果を作ることができます。
別トラックからサイドチェインソースをプラグインに取り込む方法につきましては、お使いのDAWのマニュアル等をご参照ください。
'input drive'ノブでComp DIODE-609によるサチュレーションをつけることができます。

0.00dB〜+24.0dBの範囲で設定でき、0.00dBのときはこのプラグインのエミュレーションのベースとなったハードウェアと同じサチュレーションの状態になり、この設定がデフォルト値になっています。
できます。
メーターをクリックするだけでもう一方の表示タイプに切り替わります。


このイコライザーはサイドチェイン専用のものだからです。
このEQにより、コンプレッサーをコントロールするためのオーディオ信号の音質を細かく設定することができます (リミッターには影響しません)。

このEQはサイドチェイン回路に入力したオーディオ信号にのみ効果がかかりますので、サイドチェインのソースをinternalにセットしていてもこのEQでプラグインから出力されるオーディオ信号の音質には影響しません。
high pass, mid freq, mid gain, high shelfの4つのノブでサイドチェイン信号の音質を加工することができます。
サイドチェイン信号を加工したときの音質をモニターするために使用します。

'side chain listen'をオンにするとサイドチェイン信号がプラグインから出力され、サイドチェインEQをかけたときの音を聴くことができます。
デフォルト設定ではこのスイッチはオフになっています。
オンの場合、赤LEDが点灯します。

コンプレッサーとリミッターはそれぞれのセクションにあるON/OFFスイッチで個別にオン/オフ切り替えができます。

両方がオンの場合、オーディオ信号は先にコンプレッサーから入り、その後にリミッターに入ります。