MIDI Control Center (MCC) は Arturia のユーティリティソフトウェアの1つで、Arturia の MIDI コントローラー製品の次のような各種機能を管理するためのソフトウェアです:
- デバイス設定:お使いの DAW に関連したパラメーターや、パッド、ベロシティやアフタータッチ関連の設定など
- ファームウェアアップデート
- デバイスメモリー
- ローカルテンプレート
MIDI Control Center は、MIDI Console にもアクセスできます。
以下の各セクションで各種機能をご紹介します。
MIDI Control Center を使用することにより、Arturia MIDI コントローラーのノブやフェーダーなどのコントロール類のタイプや値を設定した、カスタムテンプレート (ユーザーマップ) を作成することができます。一度作成して保存すれば、その設定は本体のメモリーに保存され、呼び出してその設定を使用することができます。
KeyLab MkII を例に、カスタムテンプレートの作成方法を手短にご紹介します。次の手順で操作します。
- 1. New をクリックします。するとデフォルト設定の「New Template」という名称のローカルテンプレートが自動的に作成されます。
- 2. モジュレーションホイールなど、設定を変更したいコントロール類を選択します。
- 3. Min (最小値) や Max (最大値) などのコントロールパラメーターを設定します。
- 4. 変更した設定をテンプレートに保存します。
- 5. 保存したテンプレートをユーザーメモリーの1つにドラッグ&ドロップするか、"Store To" タブを使用します。
- 6. User モードボタンを押して KeyLab MkII を User モードにし、保存したテンプレートキーボードから呼び出すことでその設定が使用できます。
- 7. 次に、センターノブを回して10個のプリセットスクロールします。使用したいものが見つかりましたら、センターノブをクリックして選択を確定します。
Arturia の開発チームは、MIDI コントローラー製品の新機能や、実際に直面されているかも知れない不具合の解消などの作業を随時行っています。そのため、ファームウェアアップデートを比較的頻繁にリリースしています。
ファームウェアのアップデート方法につきましては、以下の FAQ 記事をご覧ください: ファームウェアのアップデート方法
MIDI コンソールには、MIDI Control Center が開いているときにアクセスできます。
MIDI コントローラーからコンピュータへ送信される MIDI メッセージや、コンピュータから MIDI コントローラーに送信されるパラメーターチェンジが表示されますので非常に便利です。
お使いの MIDI コントローラーから送信される MIDI メッセージの問題を見つけたいときに、MIDI コンソールにアクセスするのが便利でしょう。
MIDI コンソールにアクセスする方法は、次の通りです:
- MIDI Control Center を開きます。
- 次に、SYNC ボタンをクリックします。SYNC ボタンがグレーアウト表示の場合は次のステップに進んでください。
- View をクリックし、MIDI Console をクリックして表示させます (下図参照)。
これでお使いのデバイスをテストできるようになりますので、MIDI メッセージを送信してその値 (の変化など) が正常かどうかをチェックできます。
Note
SYNC ボタンがグレーアウト表示ではなく、クリックしないと MIDI コンソールにアクセスできない場合は、MIDI Control Center で行ったすべての設定変更がお使いの MIDI デバイスのワーキングメモリーに即座に保存されます。MIDI Control Center で行ったエディットをお使いの MIDI コントローラーに即座に保存させたくない場合は、SYNC ボタンをもう一度クリックされることをお勧めします。