免責事項
バージョン2.0にアップデートするとMatrixBruteのプリセットは自動的に2.0フォーマットに変換されますが、プリセットを2.0から1.0フォーマットに変換する方法はありません。
ユーザーの皆様にはバージョン2.0へアップデートされることをお勧めしますが、何らかの理由で1.0に戻したい場合を考慮して、念のためにアップデートを行われる前にプリセットのバックアップを作成されることをお勧めします。
MatrixBruteの各種設定を行うのにコンピュータは不要になりました。
2.0アップデートではSettingsモードが導入され、MatrixBruteの各種設定をフロントパネルから直接行えるようになりました。
PRESET + SEQ + MODを押すとSettingsモードに入ります。
パラメーター
設定値
シーケンサーのStep/Octaveの矢印ボタンを押すとパラメーターをブラウズでき、その時に選択したパラメーター名がシーケンサーのディスプレイに表示されます。
プリセットの矢印ボタンで設定値をブラウズでき、その時に選択した設定値がプリセットのディスプレイに表示されます。
選択したパラメーターブロックは明るく点灯し、それ以外のパラメーターは暗めに点灯します。各パラメーターブロックでは選択されている設定値がパープルで点灯します。
カスタム波形
波形選択ボタンを使ってLFOのカスタム波形モードに入ることができます。カスタム波形は2つのサンプル&ホールド波形の間にあります。
カスタム波形を選択するとすべての波形のLEDが点灯します。
タイムディヴィジョン
LFOの周期がシーケンサーのテンポに同期している場合、周期を通常の音符や三連符、付点音符のタイミングにセットできます。
Seq-Syncを押しながらシーケンサーセクションのノートバリューボタンを押すとLFOのタイムディヴィジョンの設定値が表示され変更もできます。
カスタム波形の作成
マトリクスでバイポーラの波形を自由に作成できます。
ステップ状の変化
マトリクス内のブルーで点灯しているステップの区間は値が階段状に変化します。
スムージング
赤で点灯しているステップの区間は各値をスムージングして変化します。
このモードでは以下のことができます:
- 同じプリセットのエディット中とエディット前 (セーブされている状態) との比較ができます。(A > B)
- エディットしたプリセットをセーブする前に、セーブ先のプリセットを上書きしても良いかどうかをチェックできます。
- 選択したプリセットスロットのボタンがパープルで点灯します。
- プリビューするプリセットスロットのボタンはブルーで点滅します。
- プリセットのディスプレイにはその時にプリビューしているプリセットが表示されます。
- 別のプリセットスロットを押してそのプリセットをプリビューできます。
- 選択したプリセット (パープル) を別のスロットにセーブできます。
- Presetボタンを押すとコンペアモードが解除されます。
以下はその主なものです:
BPMの微調整
シーケンサーのテンポを整数でも小数点以下でも調整できるようになりました。
Tapを押しながらRateノブを回すとテンポが整数単位で調整できます。
シーケンスのローテート
シーケンスのステップ位置を移動できる機能です。
TAPを押しながら[<]または[>]を押すとシーケンスのステップ位置が左右に移動します。
シーケンスの延長&複製
シーケンスの内容を2倍にすることができるようになりました。
To do that, hold SEQ Lengthを押しながら[>]を押すとシーケンスの長さが2倍に延長し、元の内容を延長した部分に複製します。
これにより、16ステップだったシーケンスは32ステップに延長されます。この操作をもう一度行うと64ステップのシーケンスに延長されます。
ステップのノート表示&エディット
選択したステップのノートがシーケンサーのディスプレイに表示されるようになりました。また、ステップボタンを押しながらMod Amountノブを回す、または鍵盤のキーを押すことでそのステップのノートを変更できます。
2つのステップボタンを押しながらMod Amountノブを回すか、鍵盤のキーを押すことで、タイでつながったノートの変更も可能です。
複数ステップの消去/オフ
ステップボタンの同じ段の任意の区間の左右両端のステップボタンを右->左の順に押すことでその区間の全イベントの消去/オフができます。
キーボードプレイ
空のシーケンスを選択しているときはキーボードを自由に演奏することができるようになり、音作りとシーケンス作成 がやりやすくなりました。
レガートのレコーディング
リアルタイムレコーディング時にPlay ControlセクションでLegatoをONにセットすると、レガート奏法をしたステップはタイでつながります。
レガートをレコーディングしたくない場合は、Play ControlセクションのLegatoをOFFにします。
モジュレーションのレコーディング
リアルタイムレコーディングでのモジュレーションのレコーディングがより簡単になりました。RECとPlayを押した状態のときに、Mod Amountノブを回した時点からレコーディングがスタートし、そのステップの直前まで来るとレコーディングが終了します。
ループが終了するとRECボタンが消灯してリアルタイムレコーディングが終了します。
アルペジエイターのベロシティ
アルペジオ演奏時の各ノートのベロシティをレコーディングできるようになり、ベロシティを色々なパラメーターにアサインすることでより表現力豊かなアルペジオ演奏を行うことができるようになりました。
新機能
- スタンドアローンSettingsモード (PRESET + SEQ + MODを押す)。
- プリセットコンペアモード (PRESETを押しながらプリセットスロットを押す)。
- LFOのカスタム波形 (LFOの[<] + [>] を押して波形作成)。
- LFO周期 (シンク時) が三連符と付点音符にも対応 (LFO SEQ-Syncを押しながら各種音符ボタンを押す)。
- カスタムMODデスティネーションが4ページに増強 (合計16種類のカスタムデスティネーション設定が可能)。
- シーケンサー:シーケンスのローテート (Tapを押しながらSEQ [<]または[>]を押す)。
- シーケンサー:シーケンスの延長&複製 (SEQ Lengthを押しながらSEQ [>]を押す)。
- シーケンサー:選択したステップのノートがディスプレイに表示。
- シーケンサー:新しいステップエディットの方法 (ステップボタンを押しながらModノブを回す)。
- シーケンサー:複数ステップの消去 (消去したい区間の終点のステップを押しながら始点のステップを押す)。
- シーケンサー:BPMを整数単位で微調整 (Tapを押しならRateノブを回す)。
- デュオスプリットのグライドをアッパーパートに適用 (Voice Modeを押しながらGlide ON/OFFを押す)。
- ピッチホイールのデッドゾーン (不感帯) のエディット (MCC/スタンドアローンSettings)。
- グライドのモード選択 (Rate/Time)。
機能向上
- バイポーラのAudio Modノブがセンター位置の状態ではモジュレーション不可能な場合があったのを、反時計回りのルーティングにも対応できるようになりました。
- パネルモードの随所に機能向上や修正が加えられました。
- Panelボタンを使用するショートカットのボタンを押す順序に制約がなくなりました。
- 初期化プリセットのセッティングに小変更を加えました。
- 電源投入に関係なくローカルコントロールの設定が記憶でき、スタンドアローンSettingsモードで変更できるようになりました。
- シーケンサー:シーケンサーがオンのときに空のシーケンスを選択するとキーボード演奏が可能になりました。
- シーケンサー:モジュレーションのリアルタイムレコーディング方法の見直し (入力から1周期で停止)。
- シーケンサー:Legato=ONでレガートのリアルタイムレコーディングが可能になりました。
- シーケンサー:ノートとSEQ Modのエディット方法を各モード (ステップレコーディング、リアルタイムレコーディング、REC=OFF時)。
- シーケンサー:プリセット切替時の同期が継続するようになりました。
- シーケンサー:RECを押すとシーケンサーがオンになるようになりました。
- アルペジエイター:ノートごとのベロシティが対応になりました。
- アルペジエイター:アルペジエイター、マトリクスアルペジエイターでレコーディングが不可能になりました。
- ベロシティカーブが向上しました。
- エクスプレッションとサステインペダルの動作が向上しました。
- VCO Coarse LEDの動作が向上しました。
バグ修正
- MIDI、USB、Clockの同期をよりタイトにしました。
- テンポに関係なくシーケンサーをオンタイムでスタートできるようになりました。
- LFOのテンポ同期を安定させました。
- USBスレーブ時にClockアウトが48PPQにリセットされる不具合を解消しました。
- プリセットのロード時に一部のパラメーター値が正しく初期化されない不具合を解消しました。
- デュアルスプリットモードの不具合を解消しました (グライド、シーケンサー、レガート)。
- SEQ Modステップが正しくエディットできない不具合を解消しました。
- パネルモードでのセーブが安定するようになりました。
- VCO1 < Noise > VCF1ノブのターゲットが正しく動作しない不具合を解消しました。
- Key Holdをオフにすると発音中のノートが停止する不具合を解消しました。
- REC=ON時の演奏中にタップテンポでシーケンスの長さが変更されてしまう不具合を解消しました。
- プリセットとパネルモードの切替時にフリーズすることがある不具合を解消しました。
- ベロシティ値が0でノートオフになってしまう不具合を解消しました。
- VCO3の波形ブラウジング順序が逆転していた不具合を解消しました。
- MIDI CCの取り扱い向上:パラメーターの送受信を正しいものに修正しました。
- シーケンサー演奏時のPreset、SEQ、Modの各ボタンの動作を正しく修正しました。
- コンペア機能でのノブ等のオフセット値表示操作でボタンを放した時にプリセットページが表示されてしまう不具合を解消しました。
- デュオスプリットモード時にアッパーとロワーのMIDIチャンネルを正しく変更できない不具合を解消しました。