どんなキャリブレーションでも実行前に必ず次のことを事前にご確認ください:
Note
PolyBrute 12 の動作気温範囲は15º 〜 35ºC です。
1. グローバルの "Fine Tune" ノブ (フロントパネル右側、"Phones" ノブの左にあります) を12時の位置にセットします:
2. オシレーターを安定させるため、最低25分のウォーミングアップを行い、Init プリセットをロードしてチューニングが合っているかどうかをチェックします。
Init プリセットのロード方法:
- "Panel" の左矢印 (←) と "Presets" ボタンを同時に押します。
- 上記の操作をすると "Init" がディスプレイに表示され、Init プリセットがロードされます:
- キーボードで同じ音程を12回弾いて (これで全ボイスが一巡します)、チューニングに問題がないことを確認し、思い通りに動作していないボイスがないかどうかを確認します。
3. お使いの PolyBrute 12 が最新バージョンのファームウェアにアップデートされていることもご確認ください。
お使いのファームウェア・バージョンの確認とアップデート方法につきましては、こちらの FAQ 記事をご覧ください:PolyBrute 12 - ファームウェア・アップデート
また、PolyBrute Connect もダウンロードしてください。
4. 次にファクトリー・リセットを行います。
ファクトリー・リセットは次の手順で行います:
- まず、エディットして保存したプリセットがない (ユーザー・プリセットがない) 場合でも、安全のために "PolyBrute Connect" を使用してプリセットのバックアップを行ってください。
- バックアップが完了しましたら、ファクトリー・リセットの手順に進みます。
- 上図の画面に入るには、次の操作を行います:
- "Settings" ボタンを押し、
- "8" (Misc) を選択し、
- 最後に "2" (Factory reset) を選択します。
これで各パラメーターの設定値がデフォルト値にリセットされます。
電源投入時にこのメッセージが表示されましたら、お使いの場所の気温に適応したキャリブレーション値を本機にメモリーさせるために、必ずすぐにキャリブレーションを確認してください。
電源投入のたびにキャリブレーション値を十分にメモリーさせた後は、周囲の温度に著しい変化がない限り、このメッセージは表示されなくなるはずです。
本機本体の操作で、通常は VCO や VCF、VCA で発生しうる問題の解決に役立つキャリブレーションを行うことができます。
手順はまず、Voice Auto-Tuning の画面に入ります。
次の手順で入ります:
- "Settings" を押します。
- "8" (Misc) を選択します。
- "3" (Voice Auto-Tuning) を選択します。
次に、1 を押すとオシレーターのチューニングを行い、"2" を押すとフィルターをチューニングし、"3" を押すと VCO、VCF、VCA のチューニングを行います。
正しくないキャリブレーション値がメモリーされてしまい、通常のキャリブレーションでも効果がない場合は、工場出荷時のキャリブレーション値を復元して効果があるかどうかをチェックする価値があるかも知れません。
そのためには、Auto-Tuning 画面に入る必要があります。
次の操作を行います:
- "Settings" を押します。
- "8" (Misc) を選択します。
- "3" (Voice Auto-Tuning) を選択します。
- "4" (Restore) を選択します。
上記の操作が完了しましたら、もう一度試してみて効果があるかどうかをチェックしてください。
問題が解消されない場合は、VCO と VCF のキャリブレーションを数回行ってからもう一度お試しください。
"Calibration failuers" (キャリブレーション失敗) が続く場合は、必ず1時間のウォーミングアップを行ってください。
次に、必要であればさらに何度かキャリブレーションを行い、状況が改善されているかどうかをチェックしてください。
上記の手順を行ってもキャリブレーション失敗が続く場合は、次の手順も試してみることをお勧めします:
- 本機の電源を切り、電源コードを取り外します。
- 数時間放置します。
- 再び電源を入れ、さらにキャリブレーションを行い、状況が改善されるかどうかをチェックします。
上記の手順をすべて試しても、どれも現在直面している問題の解消に役立っていない場合は、当社のサポートチームまでご連絡ください (修理が必要かどうかの判断ができる場合があります)。