新しいファームウェア v2.5では、お使いの KeyStep Pro に様々な新機能や機能向上を追加できます:
- 様々なトラックごとの設定が行える新しいエディットモード。
- 各トラックでパターンごとにプログラムチェンジを送信できるようになりました。
- シーケンスやアルペジオにトランスポーズをかけたときに両手が自由になり、音色エディットなど他の操作ができるトランスポーズのラッチ動作。
- トラック単位でノートを演奏する際に固定ベロシティを設定でき、そのトラックのすべてのパターンとプロジェクトで固定ベロシティを使用できます。
- トラック LED の点灯色を変更できます (KeyStep Pro Chroma のみ)。
新機能のそれぞれを以下の各セクションでご紹介します。
'Shift' を押しながら 'Track' ボタンを押すと、この新しいエディットモードにアクセスでき、様々な設定をトラックごとに行えます。
その設定には、トラックごとの送受信 MIDI チャンネルやプログラムチェンジ・センドとアサイン、固定ベロシティ、そしてトラックごとの LED 点灯色 (KeyStep Chroma エディションのみ) があります。
これらの各設定には、Utility メニューからの通常の手順でもアクセスできます。
この設定ページに入ると、それまでの設定ページにはなかったトラック切り替えが可能になります。これにより、同じ設定パラメーターを複数のトラック間で簡単に行えます。
トラック設定の内容 (上から下へ):
その設定には、トラックごとの送受信 MIDI チャンネルやプログラムチェンジ・センドとアサイン、固定ベロシティ、そしてトラックごとの LED 点灯色 (KeyStep Chroma エディションのみ) があります。
これらの各設定には、Utility メニューからの通常の手順でもアクセスできます。
この設定ページに入ると、それまでの設定ページにはなかったトラック切り替えが可能になります。これにより、同じ設定パラメーターを複数のトラック間で簡単に行えます。
トラック設定の内容 (上から下へ):
- MIDI チャンネル IN
- MIDI チャンネル OUT
- プログラムチェンジ・センド (ON/OFF) (NEW)
- プログラムチェンジ・アサイン (NEW)
- 固定ベロシティ設定 (トラックごと) (NEW)
- トラック LED 点灯色 (KeyStep Chroma エディションのみ)
ファームウェアアップデート2.5では、各トラックのパターンごとにプログラムチェンジを送信できるようになりました。プログラムチェンジは、スレーブ側のシンセサイザーのパッチを変更し、KeyStep Pro に接続した別のシーケンサーのイベントをトリガーさせるのに使用でき、システムの統合性を飛躍的に向上させることができます。
ここでは、プログラムチェンジのアサインとプログラミングの基本についてご紹介します。
プログラムチェンジのアサインモードに入る手順です:
操作 | 結果 |
---|---|
Shift + Track | トラックの設定メニューに入ります。 |
コントロールエンコーダーを回して PC assign (プログラムチェンジ・アサイン) を選択する | プログラムチェンジ・アサインのメニューに入ります。 |
Track を押す | プログラムチェンジをアサインしたいトラックを選択します。 |
Pattern を押す | プログラムチェンジをアサインしたいパターンを選択します。 |
エンコーダーを回す | - 値を選択します。 - プログラムチェンジを、トラックの MIDI 出力チャンネル / 選択した MIDI ポートからすぐに送信します。 |
Exit を押す | プログラムチェンジ・アサインを終了し、前のメニューに戻ります。 |
タイプ | レンジ |
---|---|
プログラムチェンジ | OFF (デフォルト); 1-128 |
バンク MSB | OFF (デフォルト); 1-128 |
バンク LSB | OFF (デフォルト); 1-128 |
プログラムチェンジの送信先は、アサインしたトラックの MIDI 出力チャンネルです。
プログラムチェンジはパターンごと、またはプロジェクトごとにセーブされますので、本機の電源を切る前にパターンとプロジェクトのセーブ操作を行ってください。そうしないと、せっかく設定した内容が消去されてしまいます。
また、トラックのミュート状態は、プログラムチェンジの送信には影響しません。つまり、トラックがミュートされている状態でプログラムチェンジが入っているパターンに切り替えると、そのパターンの MIDI ノート情報などは送信されませんが、プログラムチェンジ自体は送信されます。これは、トラックのパート間や曲間で接続しているシンセサイザーのパッチを切り替えるのに便利なトリックです。
プログラムチェンジ・モードでは、プログラムチェンジをアサインしたいパターンを選択できます。
このモードでは、各ステップの LED の点灯動作でパターンとプログラムチェンジのアサイン状況をチェックできます:
- 点滅:選択したパターンにプログラムチェンジがアサインされました。
- 暗く点灯:すでにプログラムチェンジがアサインされています。
- 消灯:プログラムチェンジがアサインされていません。
'プログラムチェンジ (PC) アサイン' モードの内外でパターンのコピー/ペーストが可能です。このモードへは、Shift + Track ボタンで Track Settings (トラック設定) メニューに入り、プログラムチェンジ・セクションを選択することで入れます。
パターンの内容を含むコピー/ペーストの操作は、Copy を押し、コピーしたいパターンのボタンと Paste を押しながら、コピー先のパターンボタンを押します。
プログラムチェンジのコピーには次の2通りがあります:
- 'PC アサイン' モード外でコピー/ペーストすると、プログラムチェンジの値とパターン自体の内容がコピーされます。
- 'PC アサイン' モード内でコピー/ペーストすると、プログラムチェンジの値のみがコピー先のパターンにコピーされ、コピー元のパターンの内容はコピーされません。
'PC アサイン' モード外でイレース操作をすると、プログラムチェンジの値とともにパターン自体の内容も消去されます。
この機能により、シーケンスやアルペジオのトランスポーズの設定がかかったままとなり、その他の音色操作などの作業が行えるようになり、シーケンスやアルペジオの演奏中に両手が塞がることがなく、よりライブらしいパフォーマンスやトランスポーズの切り替えができます。
この機能は、Utility の 'Misc' セクションにあります。
こちらがそのパスです:Utility/Misc/Transpose Latch ON/OFF
ON にセットした場合、Transpose を押すとキーボードがトランスポーズモードに入ったままになります。この状態でも、トラックをグループに追加したり、削除するなどの操作では、Transpose ボタンを押す必要があります。
Transpose ボタンをもう一度押すと、トランスポーズモードが解除されますが、トランスポーズした状態は維持されます。トランスポーズをしている場合は、'Trans' ボタンが点滅します。
このモードでは、トランスポーズを一時的に解除する方法はありません。トランスポーズを解除するには、そのための操作が必要となります。
トランスポーズを解除するには、Shift を押しながら Trans ボタンを押します。これにより、トランスポーズとともにグループセットが解除されます。
この機能は、Utility の 'Misc' セクションにあります。
こちらがそのパスです:Utility/Misc/Transpose Latch ON/OFF
ON にセットした場合、Transpose を押すとキーボードがトランスポーズモードに入ったままになります。この状態でも、トラックをグループに追加したり、削除するなどの操作では、Transpose ボタンを押す必要があります。
Transpose ボタンをもう一度押すと、トランスポーズモードが解除されますが、トランスポーズした状態は維持されます。トランスポーズをしている場合は、'Trans' ボタンが点滅します。
このモードでは、トランスポーズを一時的に解除する方法はありません。トランスポーズを解除するには、そのための操作が必要となります。
トランスポーズを解除するには、Shift を押しながら Trans ボタンを押します。これにより、トランスポーズとともにグループセットが解除されます。
固定ベロシティを使用することで、各ステップのベロシティを手動で設定することなく、シーケンスを素早くプログラミングすることができます。また、シーケンスを一定のベロシティ値にそろえることができます。この機能はまた、シーケンスのリアルタイムレコーディングでキーボードの演奏中にベロシティが大きくズレるのを避けるためにも役立ちます。
この設定はトラック単位で適用でき、同時にそのトラックのすぺてのパターンとプロジェクトにも適用されるグローバル設定です。
固定ベロシティがオンの場合、そのトラックでキーボードを弾いたときの固定ベロシティ値は、'Velocity' エンコーダーで設定します。
この機能は、Track Settings (トラック設定) メニューにあります。
この設定はトラック単位で適用でき、同時にそのトラックのすぺてのパターンとプロジェクトにも適用されるグローバル設定です。
固定ベロシティがオンの場合、そのトラックでキーボードを弾いたときの固定ベロシティ値は、'Velocity' エンコーダーで設定します。
この機能は、Track Settings (トラック設定) メニューにあります。
KeyStep Pro Chroma をお持ちの方は、トラック LED の点灯色を変更でき、カスタマイズの幅が大きく広がります。
変更方法には、次の2通りがあります:
変更方法には、次の2通りがあります:
- Track Settings メニューから変更する方法:Shift を押しながら Track を押して、Track LED Color を選択します。
- Utility メニューから変更する方法:Utility Track Settings Track LED Color に進みます。
その他のご質問がありましたら こちらにご連絡ください。